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温泉バカンス〔2〕ディナー編 [捏造◆作文]

やっぱり書き進めてしまいましたぁー[手(チョキ)](^"^;)

何だかんだ言って、意識をふわふわ飛んでく[モバQ]に任せると、
合田さんをどうもてなすか、どうやってイカせるかって、
日夜そればっかり頭をグルグル離れない~~~[exclamation]
うひょーーーっ、ダメじゃん、すっかり危険人物じゃん[あせあせ(飛び散る汗)]
義兄、接近禁止命令を発効しないと、大事な弟さんが危険です!!!


今回は、実を申せば 夕食【前】編です。まだ、ディナーを食べてもいないの……
テーブルの上に載ってるのは、山海の美味ならず!(^m^)[黒ハート]

……温泉自慢の秘湯なのに、一体いつになったら
お宿自慢の温泉に浸かれるんだろう…?


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 本来が純粋誠実で、我が事に関しては無欲と両輪をなす不器用さが愛らしい義弟は、気分の切り替えといった、小学生的な処世スキルが決して高い方ではない。けっこう頑固な性格と相まって、洞察に優れたやさしい性根の持ち主なのに、一度怒らせると後がなかなかに骨が折れる。
 それが、節を枉げる契機をようやく捉えたらしい。密かに己の選定に自信満々で、着いた時の雄一郎の反応を楽しみに連れてきた宿を、言葉少なに褒めてくれながら、まとう空気をふっと和らげた。
 もちろん、その機を逃す己ではない。
 腕の中に大切に捕らえたこの小旅行のメインディッシュの、待ちかねた最初の一口を至福の思いで味わった。

 覗き込んだ雄一郎の目は、へそを曲げてというよりはお馴染みの照れのせいですぐ逃げてしまったが、苦笑を含んで柔らかく綻んだ唇は例えようもなく甘かった。
 中の味も見に行くと、手を絡めて来ながら上体がしなやかに反転し、向き合った腕の中にするりと収まった。逸る鼓動を隠した胸が、己の胸にひたと重なり、高揚が共鳴する。
 互いをしかと拘束するのは首に巻き付いてきた義弟の腕に託し、己の手は相手の上着の中に潜り込ませて、腰から背筋にかけてのストイックな感触を、薄いシャツ越しに楽しむ。指に明確な意志をこめて、腰椎、肋骨、肩甲骨…と辿っていくと、雄一郎の喉が微かに鳴って、背が伸びやかに反る。こんなくすぐったいことをしても感じるのだから、もはや中断はあり得まい。
 快楽に抗うのが段々難しくなり、全身から力が抜けていくにつれて、己の腕にその重みが掛かってくる。それを汐に、愛しい躯をテーブルの上に磔にした。
 上着もシャツも袖は通したまま、ボタンだけくまなく外す。布地から控えめに覗く、情事など知らぬ気な硬質な躯が、何度抱いても何とも色めかしい。蒼白な肌が、弄られるほどにしっとりと艶を増して、更なる蹂躙を誘う。
 苦しげに開く口を追って唇で塞ぎ、喘ぎを殺す手伝いを試みてやるが、加わる愛撫に跳ねては外れ、嫌々と首を振っては外れ、大して意味はない。
 
「雄一郎」
 閉じ合わせた睫毛を震わせ、切なげに眉を寄せる義弟を、見下ろして呼ぶ。忙しなく零れる吐息に乾いた唇にくちづけ、さらに呼ぶ。
「雄一郎」目を開けろ。俺を見ろ。
 翳りを宿した瞼がゆるりと上がり、半分意識が飛んで、尚更に澄んだ双眸が覗く。その嗜虐をそそる無垢な視線を捕らえ、敢えて意地悪く覚醒を促す。
「声を殺すな。ここの特別室は防音設計だ。この部屋へ入るのに屋内橋を渡ったろう? 隣室との間に坪庭を挟んであるんだ。
 ――つまり、ハナから《そういう部屋》だということだ。分かるか?」
 悪魔的な猫撫で声になっているのを大いに自覚しながら、耳朶を噛んでゆっくりと吹き込む。
「宿の皆さん、とっくに了承済みなんだよ。お前がどれだけ泣こうが叫ぼうが、聞く者もいない。大いに楽しもうじゃないか」
 言っている内容が浸透するにつれて、義弟の目が大きく見開かれる。その痛々しいさまが可哀想で胸が痛い。その痛みが甘くて堪らない。
「……っ!」
 ここまで説いて聞かせてやっても、悲鳴をも殺す。
 まだそんな気力が残っているか。意地っ張りめ。
「聞かせろと言うのに」
 雄一郎の抵抗に煽られて、己の声にもじわりと熱がこもるのが分かる。
 鳩尾に指先を凝らせると、瞬時に相手の息が詰まる。そこから戦く下腹へ滑り降り、腰を捕らえて束縛を解除する。
 どこまで耐えられるか。――さあ覚悟しろ。

「アぁ…―――っ」
 とっくに兆していたものを口に含んでやっただけで、全身が激しく弓なりに仰け反った。喉を晒した顎先しか見えない中、限界まで押し潜められた叫びにぞくりとする。
 コース料理が六人分は載りそうな、どっしりした一枚板のテーブルは、一連の理不尽な仕打ちにも不平の呻き一つ漏らさない。安心して暴虐を続けることにする。
 今宵のフルコースには、この己ただ一人のために、雄一郎、お前が饗される。
 滑らかな舌触りを存分に味わいながら、活き良くのたうつものを唇で挟んでいたぶる。歯を立てないよう気遣いつつも、逃げを打つ弾力を寸止めで捕らえて苛めると、己の頭に差し込まれた指が軋むほどに髪を掴んだ。さらに敏感な尖端を舌先で嬲ってやれば、仕返しのように頭を太腿が挟み込む。
 反り返った頭がゆらゆらと揺すれ、短い髪がテーブルを掃いて乾いた音を立てた。
「ハ…っ、あ……、ぁ……っ」
 もう噛み締めていられなくなった唇が、力無く喘ぎを吐き出す。今日はいつもよりかなり陥落が早そうだ。
 何のことはない、防音云々の悪質なハッタリはしっかり効いているようだ、とほくそ笑む。――バレたら後が怖いのは、今は考えないようにしよう。
 吸い込む息音に色が付いて、泣き声のように聞こえる。それが急激に高まって、小さな悲鳴がついに一声。
「…ゆうすけ……っ」
 頬に触れる脚が痙攣したかと思うと、口中に温い苦味が広がった。
 身を起こし、激しく上下する薄い胸を労り撫でてやる。最後の極みに切なく呼ばれた己の名が、まだ耳の底に残っている。消えていく余韻が惜しくて、もう片方の手で覆ってしばし蓋をする。
 雄一郎、好きだ。

 互いの呼吸が多少落ちついたところで雄一郎の上体を這い上がり、その顔を隠す上膊を退ける。汗で貼り付いた髪を掻き分け、こめかみに唇を擦り寄せたが表情には何の反応もなく、逸れた瞳は戻ってこない。
 肩を掴んで俯せにさせても、ぐったりと力が抜けた体躯は為すがままになっている。そのくせ、露わになったうなじを噛んでやると、素直に淡色の唇を開き、あぁ…と堪らなげに嘆息する。丁寧に服を取り去ってもそのまま、危なっかしい四肢を無防備に投げ出して動かない。
 雄一郎………可哀想だ。可哀想で愛おしい。
 彼の外向けの常である、ひりひりと痛ましい反骨を含みながら空漠とした無口とは違う、反抗が消失した全受容といった無口。奇妙な素直さが、人形振りの従順さを思わせ、身を任された此方のほうがその背徳に惑乱する。
 かのクリスマスイブの夜までは知らなかった、雄一郎の中のゆういちろう。
 ――ようやく、また会えたな。

 頸椎から下がっていく。職務柄か性格的なものか、全てに対峙する前面の鉄壁を維持する代償のように、義弟は背後が極端に弱い。背後を見せられる相手に、なのかもしれない。と、思いたいのは己の願望か。
 うなじの噛み痕に舌を這わせるのに呼応して、まだ歯を当てる前から全身に戦慄が奔る。筋だけを束ねたような、あまさの全くない腕に腕を絡め、裸の背中を上身で覆ってやりながら、その戦きを堪能する。頸椎から辿って肩甲骨の尖端に牙を見舞えば、押さえ付けられた躯が弾かれたように捩れ、「はあ……ぁっ!」と初めて奔放な叫びが上がる。
 腰から下が浮いたところへ利き手を差し込み、遂情したばかりのものを包み捕らえる。柔らかく握り込んで愛してやると、「ん……っ」と鼻から甘い息音が漏れる。
 終始ぎゅっと瞑っていた瞼を重たげに持ち上げ、半分喪心したまま、視線を流して目捜しする。いとけない眼差しに捕まりに行ってやると、見つけた己に向かって口を開き、薄赤い舌が這い出ておずおずと乾いた唇を舐める。
 ねだられるまでもない。己のキスは、一つ残らずお前のものだ。

 苛め抜かれて抵抗も途絶え、快楽に溺れたい自らの躯に屈服した雄一郎は、彼本人も知らないかもしれない、己だけが知る別の生き物になる。
 意地も理性も吹き飛んだ、子どものような素直の極み。貪欲で奔放な彼は、最中の記憶もどこか別のファイルに入るのか、正気なら舌でも噛みそうな悩ましい声も出し放題だ。
 針が振り切れた先の領域に戯れる危うさが、検知不能の甘さとなって堪らなく煽る。
 望んでその道連れになりながら、いつも、どうやって終わるのかが分からない。日常への帰結が予想出来ない。
 終われるのか? 戻れるのか?
 ―――なんの、お前と一緒だ。

 ワインレッドの磨かれた鏡面に、陶然と目を閉じた義弟の顔が映っている。躯の最奥を嬲られて弾む息が、断続的にその鏡面を曇らせる。
「ん…っ、ぁ……」
 疾うに力が失せている脚の間に入り込み、テーブルに押さえつけたその中心を貫くまで、あともう寸刻。
「もう……、もう…、ゆう――」
 意味をなさないうわごとの中に、懇願する必死な響きが混じり込む。十分に潤ったそこを抉るものを、とどめに替える要請。
 ――ああ、もう還らないとな。
「はっ……、あぁ…っ――!!」
 堅い天板に爪を立てて縋った手形が、鏡面に滑った跡を残す。その手の甲から掴み据え、律動に耐えて絶頂を共にする。
「雄一郎……っ」
 ワインレッドに散った白濁を、重なり合ったまま、どちらのものか判然としない響き合う乱調が鎮まるまで、ただ見つめていた。

     *     *     *

「やあ、これは美味そうですが、食べ切れるかな」
 すっかり暗くなって灯された暖色のペンダントライトの下、ドア前に横付けされたワゴンから、豪勢な料理の数々が引きも切らずに運び込まれている。
 義兄の手で抜かりなく磨き上げられたテーブルの上に、趣向を凝らされた様々な美しい皿が、華麗な絵模様を描いている、ことだろう。己には見えないが。
「ご立派な殿方が、そんなことを仰っては」
「二人とも日頃が粗食なものですから」
 義兄の外交仕様の声が、微笑混じりに予防線を張っている。
 物音から察するに大した品数なのは間違いないが、案内してくれた小柄な仲居が、手際良く一人で全てセットしているようだ。やたらな者は部屋に踏み込ませない。客のプライバシーを何より重んじる宿の姿勢が、こんなところにも表れているというわけか。――正直、誠にありがたいが。
「ああ……、赤城牛のお鍋はどうしましょう。火を入れるのは後ほどに致しましょうか」
「ふ…ん。どうするかな」
 しばし考える風の義兄の声に、仲居の楽しそうな含み笑いが続いた。
「弟さま、まだご機嫌ななめですか?」
「いや、どうやら許して貰ったのですが。今は本格的にダウンしています」
「まあ……」
「大丈夫です。あと少ししたら、今度こそは心を鬼にして叩き起こしますから。ちゃんと温かいうちに頂きます」
 話しながら階上の寝室を示したのだろう、心配そうな顔をしたらしい仲居も、義兄の小っ酷い言い草に吹き出した。
「では、火はお預けして参ります」
「お手数おかけします。終わったら内線で?」
「はい。お知らせを頂くまで、お邪魔は致しませんので。どうぞごゆっくり」
 最後までにこやかに、仲居が引き下がる。
 ワゴンの音も遠ざかってから、己を軟禁した部屋のドアが外から開いた。湯気が切れて、祐介のどこまでも涼しげなサド面が覗く。
「危ないところだったな。夕食の時間なんか、頭からすっかり飛んでいた」
「…………」
 これもちゃんと温泉を引いているそうな、部屋風呂の湯の中から、清廉にしか見えない美貌を恨めしく睨み上げる。
 事後、死体と化した己を二階へ運び上げるのはさすがに無理で、次善の策として風呂に突っ込まれたところで、祐介が食事時間を思い出した。テーブルを拭き上げ、身支度をした途端、チャイムが鳴った、という訳だ。
 ふん、やりたい放題やりやがって、自業自得や。………とはいえ。
 何もかも始末してもらって、こんなところまで来て祐介に甘ったれっ放しの自分に、苦笑しか出ない。情けなさも極まれり、だが、苦笑いにしても笑みが湧いてくる辺り、そんな仕方のない自分を己はどうも許しているらしい。
「食えるか? 本当に旨そうだぞ」
 いとも優しく促しておいて、どう見ても人の悪い笑みに端正な唇を綻ばせ、目を細めて言い添える。
「――もっとも、一番の美味は、すでにたっぷりと頂戴したが」
 鳥肌が立つような甘ったるい笑顔に、一瞬溺死しそうになる。
 返事なんか、してやるか。というより、正直なところ口を開くのも億劫だ。
「さあ、また風邪ひくぞ」
 水揚げされた躯をバスタオルでくるまれ、髪を掻き混ぜられる。……堕落だ。だが、確かに安楽だ。
 手早く水気を取りながら、まだ頭を包んだままのタオルをかい潜り、祐介の唇が素早く己の唇を盗んでいった。



***************************************

またしても、「続く」か「終わる」か未定~。(開き直った)

実は、バレバレかもしれませんが、この温泉も旅館も「特別室」も実在します。
というか、げこン家がお盆旅行で泊まったとこやねん(^"^;)
道中、異常に写真撮りまくり、タマシイ飛ばしまくり。
1泊2日ほぼ丸々心ここにあらずで、事実上ほとんどロケハンでしたね!(爆)

名前出せば関東では一発でバレるような、由緒正しい秘湯の一軒宿で、
随分昔ですがテレビCMのロケなんかされてるし、知名度は全国区かも。

前々から憧れつつ、常に満室で、高嶺の花かと諦めてましたが、
震災で客足が落ちた影響か、ぽっこりお盆に空室があり!
後先考えずに、速攻押さえてしまいました。

スポンサーに実家の母まで連行したから行けたようなモンで、
祐介はホントに奮発したと思うよ~~~(^▽^;)
愛されてるなぁ、雄一郎!

お食事も素晴らしかったですが、温泉がほんっっとに素敵で[ぴかぴか(新しい)]
ぜひぜひ、義兄弟も浸からせてあげたい!
でも、言っとくけど、共同浴場で悪さしちゃダメだよっ!!(爆)


タグ:温泉 蜜月期
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